計器上はInstrument Air Speed (IAS) ですが、ナビゲーションの計算はすべてTrue Air Speed (TAS) で行います。ここでは高度とISA Deviation (標準大気からの温度差)をパラメータとして、IASをTASに変換します。
ここに結果を表示します。
マックナンバーとIAS、ISA Deviationを入力すると各巡航高度でのTASを算出します。マックナンバーに対応したIASとマックナンバーのどちらか低い値を採用します。採用したIASはTASも表示します。これにより最速のTASが出る行をMagentaで強調します。
Flight Level | Mach | IAS | TAS |
---|---|---|---|
FL410 | |||
FL390 | |||
FL370 | |||
FL350 | |||
FL330 | |||
FL310 | |||
FL290 | |||
FL270 | |||
FL250 | |||
FL230 | |||
FL210 |
Input Dataを保存します:
保存したDataを読み込み:
最速のGround Speedが出る高度を見つけるための計算です。強調された高度が最速のTASですが、例えば、その1レベル(2000ft)上のTASが4kt低かった場合、追い風が5kt以上強ければ(もしくは向かい風が5kt以上弱ければ)1レベル上のほうがGround Speedは速くなります。
IASからTASへの変換は次の式を使用しています。
1000ftにつき2%増加し、標準大気との気温差0.2%で増減します。標準大気は0ft MSL(Mean Sea Level: 海抜高度)で15℃、35,000ftまで1000ftごとに2℃減少するとして気温が高い場合は+,気温が低い場合は−です。
マックナンバーMとは音速との比ですから、、
で定義されます。
音速Cは、
で表すことができます(T: 絶対温度[°C])。この39という値は、空気の断熱法則と状態方程式を用いて導き出され、定圧比熱と定容比熱の比熱比、気体定数、および重力加速度により求められます。厳密には、これらは飛行機が飛ぶ対流圏ではほぼ一定の値をとるものとして上式は近似値を与えるものとなります。